ぼた餅供養

 文永8年(1272)9月12日、鎌倉松葉谷の草庵におられた日蓮聖人は幕府役人によって捕らえ、刑場であった龍ノ口へ連行されました。聖人が刑場へ引かれる途中で桟敷の尼という方からごま塩オハギを供養されたという故事に因み、手作りの黒胡麻牡丹餅(ぼたもち)を、日蓮聖人のおられるご宝前に供えます。檀家の方々はそれぞれ自宅で作ったぼた餅を持参してお参りされます。
 この牡丹餅は、様々な災難を逃れる効力があるとされ、「難除けの牡丹餅」として、法要後持ち帰って食べていただいています。

2020/10/20