令和2年7月豪雨

熊本県人吉市八代市などを襲った梅雨前線・線上降水帯によって、当市内天瀬町も甚大な被害を受けました。毎年毎年日本のどこかで、大きな自然災害が発生しています。
福岡県久留米市では4年連続で農地が冠水、園芸農業にも莫大な損害を与えています。「こんなに毎年だともう農業はできない」と農家の方も嘆いています。その嘆きに応える術がないのは悲しいことですが、私たちの生活は自然災害とともに、そして個人の生老病死と共にあったことも確かです。
どうしたら生きられるか。投げ出すこともあったでしょう。たまたま生を与えられたような、不思議な命のつながりもあったでしょう。どうしたらこのいのちを生きられるか。そしてつなぐことができるか。
コロナ禍で世界中の人が改めて命の尊さを学んだように、今また災害の中で、自分に降りかかる厳しい禍の中で、諦めない生き方を学ぶ。それが釈尊の説く諦めに通じるのではないかと思います。
開き直れれば幸いです。まわりの方々と共に生きていると気づくことができれば幸いです。

2020/7/10