言辞柔軟 悦可衆心 方便品第2
                                     言葉柔らかにして 衆生の心を悦ばしめる

 4月は新しいスタートの月。
 「言葉やさしく 心やさしく」できているでしょうか?
心はいつも満開で、家族や知人には優しくできますよね。家族を思えばこそ、マスクやトイレットペーパーが無くなると聞けば、「とりあえず買っておかなくっちゃ!」と走ります。それは世界中のみんながやっていること。「家族が困ってるなら、困らないように」心配りをするのは当たり前なんです。 中にはモノの取り合いでケンカになっている国もあるとか聞けば、日本ではそんなことが無いだけまだましよねって
 
 極楽と地獄ってどんなところ?どんな違いがあるの?っていう話がありますよね。極楽は年中花が咲き乱れ食べ物は溢れ光に満ちているところであり、地獄は暗く冷たく食べ物も無く、理由も無くいたぶられる所なんでしょう?って。
 
 でも仏様の目で見ると実はそうではなくて、物が少なくてもお互いに支えたり助けあって融通することが当たり前にできるところが極楽であり、物は豊富にあっても足を引っ張り合って自分だけが楽しんだり悦んだりしようと努めるところが地獄であると。
 
物の多い少ないが地獄極楽を分けるのでは無く、お互い様という心が世界を違ったものにする、と。
 
世界中がコロナウィルスに振り回されている今こそ、心を奮い立たせ「言葉やさしく 心やさしく」することが大切ですね。

2020/4/1