今日はお彼岸会の法要と、カンタカ奨学会の奨学生認定式を執り行いました。
今年の論題は「いのち」と「出会いと気づき」、「高まる自己責任論の中でどう生きるか」というものでしたが、7人がそれについて小論文を書いてくれました。
「できるだけ自分自身が経験したことから論考してほしい」というのがこちらの注文です。頭で考えるだけでなく皮膚感覚で考えてくれれば、と注文を付けています。とはいっても、少ない人生経験の中からひねりださねばならないのですから、この論題では、ある意味順風満帆の、満ち足りた人生を送ってきた者は不利になります。何が有利で何が不利になるのか、私たちの人生はその時になってみなければわからない。すべてが、それぞれの手の中にあるのです。
この奨学会の奨学金へは。「若い人が元気になるように」という趣旨に賛同してくださるいろんな方からご協力をいただいております。
毎年春秋の彼岸会で読み上げる祈りには「いまだ貪りの心を離れざる者には貪りの心を離れしめ、怒りの心を離れざる者には怒りの心を離れしめ、遠塵離苦して云々」とあります。
貪りの心や怒りを持つ自分をしっかり見つめて、昇華できるように精進したいものです。