寒中唱題行脚

 大寒のある週の月曜日から土曜日まで、寒中唱題行脚を行います。大寒は今年の20日水曜日。寒行は私の師父の小僧時代(昭和初期)からあったそうで、畑や田んぼの中の、真っ暗な道を提灯ともして歩いていたと聞いています。
 私が子どもの頃は太鼓の音を聞いて玄関の灯りが点り、たいてい女性が小走りに走ってきて、お盆に載せたお米を頭陀袋に入れてくれていました。その頃の私の係りは・・ついて回ってお接待のおにぎりや味噌汁を美味しく頂くこと!楽しいばかりでした。もう60年近く前のこと。

 今年はコロナのこともあるので、檀信徒の参加はお断りしお寺の者だけで歩くことにしました。「お接待も無しにしてください」とお願いしたのですが、1ヶ所だけ「地区の者が集まる機会はこの時だけだから、お接待したいのだけど」と言ってくださるところがあります。「密にならないように気をつけてお願いします」と伝えました。


 例年の祈願と併せて、コロナ禍が早く終息するように毎日お祈りいたします

2021/1/18